テヘランの西バスターミナルには早朝着で寒かったので、待合所で時間を潰し、チャイで温まってから街の中心地へ向かいました。
街の中心はエマーム・ホメイニー広場辺り。BRT-1のバスに乗って、Azadiでメトロに乗換え、Imam Khomeiniで降ります。
乗換えに距離があったので、相方がバスの中で仲良くなった人にメトロまで案内してもらえたのは助かりました。
駅を降りて安宿のある通りまで向かう途中、テヘランの北側には、4000m級のアルボルズ山脈が見え綺麗でした。
イランでは、エマーム・ホセインの殉教を哀悼して行なわれるシーア派の儀式があり、祝日になります。
今年はタースーアーが15日・アーシューラーが16日にあり街はお祭り騒ぎ。
ただ、商店はほとんど開いていないため、通常のテヘランの街の様子やバザールは見られませんでした。
お祭りメインの行進では、自分の胸を打つ「スィーネ・ザニー」、
鎖で背を打つ「ザンジール・ザニー」
をしながら街を練り歩きます。
行進の前には、牛や羊を生け贄にするショッキングな場面もありますが、地元の子供達は、へっちゃらで見ていました。
街のあちこちでは、振る舞いのお菓子、ジュース、チャイ、お弁当等が頂けます。
私達が見ていると、列に並んでいる人もいる中、「この人達にもあげなよ!」とみんな渡してくれるのです。
イスラム教徒でも無く、旅行者の私達をとても歓迎してくれて嬉しかったです。
そしてみんな気軽に声を掛けてきて、「ハロー」や「何処から来たの?」「どれ位居るの?」「イランは良いかい?」など興味津々。
そんな風なので、昼にモスクの前で声を掛けられ「私達のモスクに来ませんか?」と誘われました。
英語が話せるその女の子は、Maryamマリアン14歳。
貴重な体験と思い誘いを受けます。
私のすぐ隣がマリアン
モスクの中も男女別々なので、相方とは違う入口から階段を上がり靴を脱いで部屋に入り、絨毯上で寛ぎます。
一部の人は、お祈りをしていましたが、マリアンの親戚は特になく、話をしたり振る舞いの食事を食べたりしました。
小さい姉妹達と遊んだりして、まるで正月の親戚の集まりみたいな雰囲気でした。
一度宿に戻りましたが、夕方また宿まで誘いに来てくれました。
男性の方は行っても面白くなかったそうで、相方は宿で留守番するとの事。
モスクに入り、また話をしていると今回は部屋の真ん中で大人達が米を大きなトレーに広げ始めます。
「何をしてるの?」と聞くと「悪くなっている米や異物を取り除く作業をしている。」と。
面白そうなので私も手伝いました。一方に分けた米を少しずつ見ながら反対側に寄せて行きます。
何袋も作業するのですが、マリアンが「疲れてない?」と言っても「いいえ。」と、私は何だか夢中になってしまいました。
マリアンが「私は疲れたわ。」と言うのでまた話をしたりしました。
そしてある時間になると皆が合唱(?)みたいなものを始めました。見ているとコーランを読み上げています。
経典を見ながらの人や空で唱っている人も。
最後指に頭をおいてお辞儀する所は、教えてもらいマリアンの真似をしました。
帰り道「あなたのモスクは有るの?」と聞かれたので、「仏教徒なので、私の家族の寺があるわ。」と答えました。
私なんかは仏事は稀な行事なのですが、イスラムの人にとっては日常と密接に関係しているんだなあと実感しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿